1000系


主要諸元

製造年:1962年

編成:6両、8両編成

軌間:1,067mm

電気方式:直流1,500V(架空電車線方式)

最高運転速度:130km/h

設計最高速度:130km/h

起動加速度:2.4km/h/s

減速度(常用):4.0km/h/s

減速度(非常):4.5km/h/s

全長:20,000mm

全幅:2,950mm

全高:4,020mm

   4,310mm(パンタグラフ折り畳み時)

車体:普通鋼

主電動機:直流直巻電動機

駆動方式:WN駆動

制御方式:抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁

制動装置:発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ

 

保安装置:ATS-TO,新CS-ATC

製造所:山下車輌

車両概説

 この車両が登場するまでの特急列車は猿ヶ京温泉や伊香保温泉といった観光客が対象であり、特急の途中停車駅も沿線在住の観光客を対象としたものでした。しかし、時代の進展とともに利用実態は変化し、観光客以外の日常利用も増加していました。一方で東央では急行列車の特急化を進めており、これに伴う特急列車の本数増加に対応するため、特急形車両の増備が求められていました。こうして特急形車両の増備と同時に変化した利用実態に対応した車両として本形式を製造することになりました。

 

 前面は需要変動による増解結や支線に直通する多層建て列車を運転できるように連結が容易なデザインとなっています。側面の乗降扉は定員増加と途中停車駅の増加により、使用頻度が多くなることから、1両につき1つ以上設置されています(※1)。

 車内は定員増を目的とすることと観光特急専用としては運用しないことから、ビュッフェスペースは設置せず、車内販売準備室を設置するにとどめています。

 

 2008年にリニューアル工事が実施され、車体は新特急標準色に塗り替えられました。また、車内は座席の交換やトイレの洋式化、扉付近に荷物置場の設置などの改良が加えられています。

 

※1:この頃までの特急は都心部と観光地駅を直行する運用がメインであり、途中駅に停車する便は少なかったため、先頭・最後尾車両しか乗降用扉がない車両があった。

旧特急標準色
旧特急標準色